とにかくまずは分解してみて、内臓がどうなっているか調べてみることから始めます。
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今時のスタイリッシュなメーカー製PCとは違って、この頃のPCは、裏蓋が
ネジ留め
で留まっているので、これをサクサクと外します。
裏ケースは、多少ゴニョゴニョカシメてありますが、キツイものではなく、 少し力を入れれば、簡単に外れます。
ABS樹脂製の裏蓋を外すと、中は薄い鉄板の中蓋で閉じられています。
ノイズ対策なんでしょうね。
同じく単純にネジ留めされているだけなので、これも外してしまいます。
それにしてもこの頃のPCって、中蓋とか、ネジ留めとか、部品は多いし、
コストが高い製造方法が採られていたりして、ほんと、金かかってます。
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鉄板の中蓋を外すと、しっかりとしたスチール製の中組に、
マザーボード(MB)がネジ留めされています。
後で新MBに各種ケーブルを差し戻すために、元のMBのどの端子に、 どのケーブルが刺さっているかを記録しながら、コネクタも バシバシ 外していきます。 左の写真は、MB左上の部分。電源スイッチ(SW), 電源LED, HDDアクセスLED の各コネクタ。その左上に、MBを留めているネジがあります。これも外します。 |
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左の写真は MB 右上の 2種類の LCDケーブル。LCDをどうやって再活用するかが、
今回の大改造の 最大の課題
でもあります。
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で、全ての部品を取っぱらった姿。
AT電源、シャシーファンを外し、つぎに FDD, CD-ROM, HDD の順に取り外してあります。電源がマウントされていたスチール橋も外し、 その下にある MB を取っぱらいました。 |
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取り外したマザーボード。中央にあるのが
Pentium III / 450MHz CPU.
PCIコネクタには ライザーカードが刺さっていて、そこには(右上にある) FAXモデム(PCI)カードが刺さっていました。 その下にあるのは 3.5" FDD。特殊なFLEXケーブルで全く再利用できず。 ちなみに電解コンデンサは日本製で、 どれも全く異常無し。良い時代だった… |
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電源ユニットとシャシーファン。残念ながら
AT規格 で、かつ
メーカー製PCにありがちな、特殊な専用サイズの電源ユニットです。再利用はできず。
新しいMBには、筐体サイズに入るように
小型のATX電源 を探して使います。
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本体底面・両サイドの外部端子と、HDD/FDD/CD-ROM のマウント部分。
丁度、MB が AT規格→ATX規格への 移行期 だったせいで、 USB コネクタが現在の一般的なタイプではありません。キーボード・マウス用の PS/2ケーブルは ATマザーに使われていた規格のケーブルで結線されてます。 サウンド関係は、往年のサウンドブラスタ準拠ケーブルで結線されていて、 側面にはゲームポートまであります。 |
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シャシー部分を斜めから。
奥に見えるのが、LCDの輝度用ボリュームと、サウンド用ボリュームの基板。 左側手前が、LCDに繋がっている2組の制御信号用ケーブル。 この基板は改造後のPCでも再利用します。 |
このページの記事内容は全ての動作を保証するものではありません。 また、メーカー製PCの分解はメーカーサポートや保証の対象外になります。 あくまでも各自の自己責任でお願いします。 |
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