Flora Prius310の大改造 (その1)


■ 分解・調査

とにかくまずは分解してみて、内臓がどうなっているか調べてみることから始めます。


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今時のスタイリッシュなメーカー製PCとは違って、この頃のPCは、裏蓋が ネジ留め で留まっているので、これをサクサクと外します。
裏ケースは、多少ゴニョゴニョカシメてありますが、キツイものではなく、 少し力を入れれば、簡単に外れます。

ABS樹脂製の裏蓋を外すと、中は薄い鉄板の中蓋で閉じられています。 ノイズ対策なんでしょうね。 同じく単純にネジ留めされているだけなので、これも外してしまいます。

それにしてもこの頃のPCって、中蓋とか、ネジ留めとか、部品は多いし、 コストが高い製造方法が採られていたりして、ほんと、金かかってます。


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鉄板の中蓋を外すと、しっかりとしたスチール製の中組に、 マザーボード(MB)がネジ留めされています。

後で新MBに各種ケーブルを差し戻すために、元のMBのどの端子に、 どのケーブルが刺さっているかを記録しながら、コネクタも バシバシ 外していきます。

左の写真は、MB左上の部分。電源スイッチ(SW), 電源LED, HDDアクセスLED の各コネクタ。その左上に、MBを留めているネジがあります。これも外します。


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左の写真は MB 右上の 2種類の LCDケーブル。LCDをどうやって再活用するかが、 今回の大改造の 最大の課題 でもあります。


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で、全ての部品を取っぱらった姿。

AT電源、シャシーファンを外し、つぎに FDD, CD-ROM, HDD の順に取り外してあります。電源がマウントされていたスチール橋も外し、 その下にある MB を取っぱらいました。


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取り外したマザーボード。中央にあるのが Pentium III / 450MHz CPU.
PCIコネクタには ライザーカードが刺さっていて、そこには(右上にある) FAXモデム(PCI)カードが刺さっていました。
その下にあるのは 3.5" FDD。特殊なFLEXケーブルで全く再利用できず。

ちなみに電解コンデンサは日本製で、 どれも全く異常無し。良い時代だった…


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電源ユニットとシャシーファン。残念ながら AT規格 で、かつ メーカー製PCにありがちな、特殊な専用サイズの電源ユニットです。再利用はできず。 新しいMBには、筐体サイズに入るように 小型のATX電源 を探して使います。


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本体底面・両サイドの外部端子と、HDD/FDD/CD-ROM のマウント部分。

丁度、MB が AT規格→ATX規格への 移行期 だったせいで、 USB コネクタが現在の一般的なタイプではありません。キーボード・マウス用の PS/2ケーブルは ATマザーに使われていた規格のケーブルで結線されてます。

サウンド関係は、往年のサウンドブラスタ準拠ケーブルで結線されていて、 側面にはゲームポートまであります。


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シャシー部分を斜めから。

奥に見えるのが、LCDの輝度用ボリュームと、サウンド用ボリュームの基板。 左側手前が、LCDに繋がっている2組の制御信号用ケーブル。

この基板は改造後のPCでも再利用します。


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