Flora Prius310の大改造 (その3-2)


■ 改造作業(2)

大物部品の取り付け位置が決まったところで、それぞれの部品の 「配線」をしていきます。


【システム・スイッチの配線】

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まずは システム・スイッチ の配線をします。
元のケーブルは、左図のような配線になっています。
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これを、左図のように配線し直します。
コネクタには、「銅製端子を留めるツメ」が付いています。 このツメに、 千枚通しのような針を突き刺して ツメを引き上げ、ケーブルを引っ張ると、銅製端子を引っ張り出すことができます。

全部の端子を引っ張り出し、新しい位置に差し込めば 新MBに対応したコネクタケーブルができあがります。


【USB端子の配線】

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筐体左下(正面からは右下)には、元々 USBコネクタ×2口 が付いています。これが何とか使えないか調べてみました。

USBが一般的な現状のMBでは、MB上のUSB端子のピンアサインは、 どのメーカーでも インテル標準型 に準拠するようになっています。ケーブルのカラーアサインも。

ところがUSBが出始めの頃は、ピンアサインも、カラーアサインも、 各社バラバラ で実に様々なタイプがありました。
ご多分に漏れずこのPCのUSBケーブルのカラーアサインムチャクチャ で、 標準的な配色ではありません。

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そこで、テスターを使って どのケーブルがどの信号線に相当するか、 調べてみました。(左図)

驚いたことに、カラーアサインはムチャクチャなのに、ピンアサインは キーホールとNC位置以外は全く同じ でした。

そうと分かれば処理は簡単。 キーホールの詰め物 を、針で掻き出してしまえば、MBに普通に刺さります。

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これがMBに差し込んだ図。オリジナルのUSB口が 全く問題なく 使えるようになりました。

ちなみにその左側のUSBコネクタには、ウチの部品庫に転がっていた USBハーネス を取りつけてみました。

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これがUSBハーネス
今回はブラケット部分を外して、1つは筐体内部で マルチカードリーダー と接続するのに使い、もう1つは
ゲームポート用穴 に取りつけて、外部USB用の口にしました。

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USBハーネスの利用先の1つ。FDDが付いていた位置に、
マルチカードリーダーを取りつけました。筐体内部でUSB接続しています。

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マルチカードリーダーとの接続部分。

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もう1つの利用先。SoundBlaster仕様のゲームポートが付いていた位置に、
ハーネスをネジ留めして「外部USBコネクタ」にしています。


【スピーカーケーブルの配線】

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元の音源は「SoundBlaster仕様」のケーブルでアンプ(写真左側の基板) に接続され、スピーカーはこのアンプとつながっていました。
このアンプは使えないので取り外し、強引ですが、 フロント・オーディオ用端子 にスピーカケーブルを接続しました。
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接続には、ジャンパーピンとスピーカーケーブルを半田付けし、 ジャンパーケーブルをオーディオピンに差す、という形を利用。

動作チェック時に分かったことですが…
一応、音はなるのですが、元々このスピーカーは ハイ・インピーダンス・タイプ みたいで、ボリューム最大にしてやっと聞こえる、という感じでした。 何がしかのアンプを叺さないとダメみたいです。


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