Flora Prius310の大改造 (その3-1)


■ 改造作業(1)

改造計画も一通り立て部品も買い揃えたところで作業開始です。
まずは「大物部品の取り付け位置の確定」と 「ケースの加工」からはじめます。


【SFX電源設置場所の確保】

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電源位置は、 裏蓋の2段目 にスッポリ収まる所を選びます。 丁度、以前のAT電源3極コネクタ部分の穴が開いているので、そこに新たな SFX電源のコネクタが来るようにして、加工の手間を省くようにします。

また、電源は重量があるので、底部は L型金具(1mm厚、巾20mm) で支えるようにします。

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以前のAT電源用の穴を広げて、 電源ケーブルと3極コネクタの接続部分の穴を開けます。

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背面には、電源用FANの空気穴をあけます。

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取りつけると左図のような感じになります。
電源と裏蓋は、ファンガード用のビスで締めましたが、ちょっと長さが足りない。 ネジ穴がバカになったら、将来的には考えないといけないかもしれません。


【マザーボード・コネクタ穴の確保】

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MBは 90度右回転 させ、MBコネクタ(キーボード, USB, Ether,...)は、正面からは右側 (裏から見たら左側)からアクセスできるようにします。

左図のように、裏蓋と筐体とが重なる ギリギリの左上角 を測り、紫色の矩形部分にMBを配置するようにしてから、 コネクタ位置(黄色部分)を確定させます。

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コネクタ位置を確定させたら、裏蓋左側を「コネクタ形状に合わせて」 くり貫きます。
裏蓋は ABS樹脂製ですが、古くなったこの手のABS樹脂筐体は 結構脆くなっている ので、注意しながらくり貫きます。
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ちなみにコレは はめてみた感じ です。上下逆さまになってますけど。

MBに「金属製のコネクタカバー」を内側から取り付け、裏蓋の内側とMBの 隙間に ピッタリ納まる よう、あらかじめMBの 位置をずらして あります。

また、今回は LCD 駆動用の BlueBaby基板とMBの Display 端子を接続するために、 D-Sub端子からディスプレイケーブルを 筐体内部に引き戻す 必要があります。
ケーブルを引き戻すために、MBの裏側方向に、穴を大きめに開けてあります。


【マザーボードの取り付け】

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MBの取り付け位置を確保します。
筐体には、元のMBに合わせて 「スペーサ(ネジ穴付き)が埋め込まれている」のですが、 これが MicroATX のネジ穴規格とは全然合わない!
そこで、スペーサと新MBの間に アクリル板(2mm厚) をかませることで、取り付け穴の確保と絶縁をはかります。

左図のように、元のスペーサ位置に穴を開け、アクリル板を筐体に固定。
次に、アクリル板には MicroATX規格に合わせて 新しいスペーサを捩じ込みます。
新しいMBは、アクリル板の上のスペーサに載せてネジ留めします。

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これがアクリル板の上に新MBをマウントした感じです。
アクリル板の効用はもう1つあって、ディスプレイケーブルを アクリル板と筐体の隙間 に取り回すことができるようになります。


【LCD制御基板の設置】

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LCD制御基板「BlueBaby」は、筐体右上角に設置します。
丁度ここには元のMB用のスペーサがあるので、そこにネジ留めします。

写真右側の D-Subケーブルコネクタと比べて貰えば分かりますが、 こんな小さな基板で LCD をコントロールできる BlueBaby !!
結構スゴイかも。

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ちなみに、BlueBaby 用の OSD制御基板 は、筐体右側(正面からは左側)の 小窓の中 に貼り付けました。

このスペースにはフタが付いていて、普段は開けることがないので OSD基板の隠し場所としてはピッタリ。


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