最難関の LCD制御基板の配線 をしていきます。
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まずは元々の LCD ケーブルの調査から開始します。
これが、LCDパネルを外した、筐体側のケーブルです。 左側の緑色の部分が 明るさ(輝度)の手動制御(ボリューム) 用の基板。 本体上部から基板につながっているケーブルが、 「MBと輝度制御基板を接続するケーブル」で、 基板下部から延びているケーブルが、 「LCDのインバータ基板に接続するケーブル」です。 LCDパネルには別のケーブルがもう1本付いていて、 LVDS信号用のJAE/20pinケーブル です。 |
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筐体(MB取り付け位置)から見たLCD用ケーブルです。
右側が LVDS信号用ケーブル。今回このケーブルは、 BlueBaby 基板付属の 新しいケーブルと置き換える ので、不要になります。 左側は「MBと輝度制御基板を接続するケーブル」です。問題は このケーブルの信号線が分からない。 仕方がないので、輝度制御基板とインバータ基板を にらめっこし、さらには 元のMB, AT電源, LCD を 床の上で組み直して テスターで計測し、ようやく左図のような信号線だと分かりました。 |
写真の通り、
かなり変態な配線になっています。
通常、ATX準拠のPCだと
赤(+5V)、黄(+12V)、橙(+3.3V)、黒(GND) と相場が決まって います。 が、このケーブルは、2本の黄色ケーブルに、 +5V と +12V を乗せていて超紛らわしい ことこの上ありません。 また、白色ケーブルは、「MBからの輝度制御信号」に
なっているようです。輝度制御基板側の接続先を見てみると、
この信号線と「可変抵抗(手動で回せる輝度ボリューム)」を
ミキシングして、
LCDインバータの輝度制御信号としていると分かりました。 結論。このケーブルには、 +5V, +12V, GND の3つを供給 してやればよさそうです。配色が変態なので、絶対に電圧を間違えない ことに注意が必要です。 |
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D-Subのディスプレイ信号をLVDS信号に変換する基板「BlueBaby」を配線します。
左図のように1枚ペラの説明書がついていますが、 間違いがあります。 OSD基板との接続ケーブル端子の取り付け位置が、 1列ずれています。 メイン基板の裏側シルク印刷を見ながら、正しいコネクタ位置で 接続する必要がありました。 (そもそも、ケーブル端子と基板コネクタのピン数が合ってないのも問題だけど) また今回、インバータ基板は元のLCDについている4極用を再利用するので、 BlueBaby付属の1極用インバータ基板は使いません。 |
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MBのD-Sub端子からの引き込みは、まず、D-Subディスプレイケーブルの片方の被膜を
できるだけ削り取り、ケーブルを
U字型に折り曲げて、ホットボンドで固めます。
もう片方は左図のようにアクリル版と筐体の間(隙間)に遠し、BlueBaby 基板まで引き込みます。 |
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これがD-Subケーブルを引き回した図です。余ったケーブルもアクリル板の後ろに入れ込みます。
BlueBaby基板には、LVDS/20pinケーブルを取り付けてあります。ケーブルの対端は、 筐体の穴を通して、LCDパネル取り付け面に引き回します。 |
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BlueBabyとD-Subケーブルとの接続はこんな感じです。
また、BlueBaby基板右下は電源供給コネクタ。これも
変態配色で、 また、SFX電源のコネクタから「+12V, +5V, GND」を取り出し、 元々のMBからの輝度信号ケーブルに半田付けしておきます。 |
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OSD基板は、筐体右側(正面から左側)の「くぼみ」に貼付けます。元のD-Sub端子穴から
OSD接続ケーブルを引き出して、BlueBaby基板と接続しておきます。この時、
1枚ペラの説明書には間違いがあるので、
BlueBabyメイン基板裏のシルク印刷を頼りに、正しい位置に配線します。
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BlueBaby基板の LVDS信号ケーブルは、LCDパネル面に引き回して
LCDパネル裏の制御基板に接続します。こちらは JAE/20pin なので、
間違えることなく接続できます。
輝度調整基板から出ているインバータ制御ケーブルも、
LCDパネル裏のインバータ回路基盤に接続します。 |
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ちなみに
OSD画面を表示してみたところです。
最初に AutoAdjust で調整すれば、あとは手動で修正する必要は全くありませんでした。 |
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